くらしのアナキズム / 松村圭一郎(著)

国家は何のためにあるのか?ほんとうに必要なのか?
「国家なき社会」は絶望ではない。
希望と可能性を孕んでいる。
よりよく生きるきっかけとなる、〈問い〉と〈技法〉を人類学の視点からさぐる。

本書でとりあげる「人類学者によるアナキズム論」とは…
・国家がなくても無秩序にならない方法をとる
・常識だと思い込んでいることを、本当にそうなのか? と問い直す
・身の回りの問題を自分たちで解決するには何が必要かを考える

アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考!

この本で考える「アナキズム」は達成すべき目標ではない。むしろ、この無力で無能な国家のもとで、どのように自分たちの手で生活を立てなおし、下から「公共」をつくりなおしていくか。「くらし」と「アナキズム」を結びつけることは、その知恵を手にするための出発点だ。(「はじめに」より)

ミシマ社創業15周年記念企画

刷り:6刷
判型:四六判並製
頁数:240ページ
装丁:尾原史和(BOOTLEG)
発刊:2021年9月29日

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朝日新聞 書評(2021/11/27)、毎日新聞 書評(2021/10/16)、著者インタビューが各紙に掲載など、2021年話題の一冊です!


- 著者情報 -
松村圭一郎(まつむら・けいいちろう)

1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、第72回毎日出版文化賞特別賞)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。

松村圭一郎 研究室
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~kmatsu/
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